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【必見】肛門科医師の転職について
肛門科は外科の一分野です。大腸がんは依然としてがんの中でも多い割合を占め、肛門近くにがんができることも少なくありません。内視鏡検査による診断から治療まで行うことのできる肛門科医の存在は重要です。
また、肛門は消化管の最下端で、痔を初め多くの疾患が発症しやすい場所です。
特に日本人は、生活習慣や食物、排便習慣、使用便器などにより痔に悩む人も多く、やはり肛門科のニーズは高いといえるでしょう。
今回はそんな肛門科医の転職事情について解説したいと思います。
肛門科医師のライフスタイル
肛門科医になるには、まず大学の医学部を卒業して、医師国家試験に合格する必要があります。
初期臨床研修を終えた後、外科専門医の取得を目指します。消化器外科医には肝臓胆嚢膵臓などの専門、食道の専門、胃の専門などいろいろありますが、その中で大腸や肛門の専門を選ぶと肛門科医になるわけです。
肛門科では、痔をはじめ、肛門がん、直腸がんなどの大腸がんの診断や治療をしていきます。
痔ひとつをとっても、手術適応を判断するには専門性が必要で、どんな治療法が患者にもっとも適しているか診察を通して、患者のライフスタイルも考慮した上で提案していきます。
肛門科の毎日は、患者さんの問診に始まり、診察・健診・触診・指診・肛門鏡による診察をし、患者さんと相談しながら立てた治療計画を元に手術などを組んでいきます。手術は小さいものから大きいものまでさまざまです。
肛門科医師が転職する際に抑えたいポイント・知っておくべきこと
医師の転職理由でもっとも多いのは、家庭や生活事情です。
転職を考える時には、この転職で現状の勤務負担の大きさを軽減することが可能なのか、転職は自分の将来のキャリアにどんな影響を与えるのか、また本当に今転職すべき状態なのかなど、よく考える必要があります。
現状、肛門科の求人数はトップクラスで豊富な求人数を保っています。求人を確認するポイントのひとつとして、同僚の構成や募集背景などがあります。
例えば、医師の退職による補充のための募集だったり、若手が多く指導医クラスを募集していたりする場合など、実にさまざまなケースがあります。そして同僚となる医師が医局から派遣されているのか、それとも独自の採用形態をとっているのかも気にすべきポイントです。
医療機関によっては内視鏡検査もやってほしいというニーズが多いため、内視鏡可の先生は報酬に関しても、プラスされることがあります。
医師の転職活動の開始時期として最も多い時期は、1月、6月~8月、10月で、早めに転職活動を始める医師は夏のうちに始めています。そして医師が最終的に転職先を決めるのは、現在の勤務先や医局の人事が固まる前に退職を申し出られるように、9月~11月に決定することが多くなります。実際に転職したい時期から逆算してスケジュール設定を行うことが必要です。
肛門科医師の働き方
肛門科医の働き方として、大学病院や基幹病院、またはクリニックでの仕事に加え、自ら開業するという道もあります。
肛門外科は比較的外科系の中でも開業しやすい科です。肛門外科クリニックは、手術をしない痔の治療や大腸検査を診療メニューに加えることで、大きな設備投資をせずに売り上げを増やすことも可能です。
プライベートを充実させ、時間を優先したい方の働き方として、収入が限られてきますが、肛門科の診察を曜日限定で行っている病院などで働く働き方をお薦めします。専門職ですので、ある程度の高収入も望めます。
肛門科医師の給与・待遇
肛門科の年収は、専門性を発揮して多くの手術件数をこなすと2000万円台も十分あり得ます。
比較的年収の低い東京23区内でも1200万円~2000万円の提示が多い状況です。
大腸肛門オペや内視鏡治療など大腸に強いとさらに報酬アップに繋がります。
肛門科医師の転職事情のまとめ
より高い年収を目指したい、専門的スキルを高めるために症例の多い病院に転職を考える、プライベートを充実させるために時間の余裕を求めて転職を考えるなど、さまざまな理由で転職をお考えの方は、沢山の転職情報の中からご自身にあった職場を見つけるためにも、ぜひ一度キャリアコンサルタントにご相談してみてください。
医師ライターおすすめの転職会社ランキング
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あくまで割り当てられた担当者の力量と相性で評価は大きく変わると思うので、2社程度に登録して相性が良い担当を見つけると良いと思います。

当サイトの3名のライターを紹介します。
30代地方都市在住の現役麻酔科医です。転職会社を探していたところ怪しい情報が次々に出てきたため、自分と周囲の先生方が使った感想を記します。
現役の美容外科医。健康や予防医学などの講演活動や保護犬活動を行う。京都府立医科大学卒業。日本医師会認定産業医、日本抗加齢医学会所属。
新米医師転職コンサルで、以前は看護師向けの転職会社で勤務していた。看護師とは全く違う医師の世界に悪戦苦闘中。