医師転職の疑問

【転職相談】ライフワークバランスよく働くためには?

投稿日:2019年6月23日 更新日:

カレンダー通りにできる仕事もある

医師にはライフワークバランスを保つことはできないのか?

医師にはライフワークバランスなんてない!

と、先生方からの就業環境を聞くとよく思います。
臨床の現場では、ライフワークバランスを保ちながら常勤として働けている先生は、正直極々わずかと感じます。

実際に1日の拘束時間も、平成28年度の平均で救急科54時間、脳神経外科54時間、外科52.5時間と、週40時間の労働時間を大幅に超過しています。
救急科、脳神経外科、外科は1週間の労働時間が60時間以上である…というアンケートに、4割近い先生がYESと答えています。

当然、働きたくてこんなに働いていらっしゃるわけではなく、皆さんの理想の就業環境で言えば7.5~8.5時間の実働が理想的と答える先生が20~40代でも多いです。
健康に生活するという点でも、1日の実働は8時間で終えられることもちろん好ましいです。

ただ、ライフワークバランスを求めて臨床現場を去る…と言っても、どのような職場があるのか。
実際に大学、市中病院などでご活躍の先生方には思いつかない求人先もあるようです。その一例をご紹介です。

 

公衆衛生医

医学部のカリキュラムにも盛り込まれているので、記憶を辿ると「確かに」とも思える公衆衛生医。
しかし新卒はもちろんのこと、公衆衛生医の求人を探していますとお問い合わせいただくことは実は少ないです。

主に全国の保健所で勤務し、地域保健医療を拡充するための計画をしたり、保険対策や安全対策を行っていただくのが主な業務になります。
保健所の仕事は、基本的にカレンダー通りの勤務です。またよほど突発的な出来事がない限り、残業することもないため、ライフワークバランスを重視したいという女性医師から希望をいただくケースは多い印象です。

ただ働き方が充実する一方で、年収は1000~1200万円程度
臨床の仕事に比べると低いと感じる先生も多いです。
ただ「女性医師の非常勤勤務について」の記事でもご紹介したように、女性医師は雇用形態はあまり問わず、家庭や子育てとの両立を希望する先生が多いです。
そのためカレンダー通り働くことができ、残業もほぼなし。
なおかつ常勤職となれば大きな魅力とも言えるでしょう。

公衆衛生医の仕事では、医療従事者(看護師、セラピスト)以外との仕事をすることが多くなるので、他職種との関わりやリーダーシップ、各方面(行政、学校など)との連携や調整をするコミュニケーション能力が必要と言われております。

 

産業医

昨今就業環境の改善が叫ばれる中で、企業の中で働く医師の存在も徐々に知られるものとなってきました。

50名以上の従業員がいる職場では、産業医を専任しなければなりません。
中小企業の場合は、常勤ではなくても良いことになっており、月1~2回の職場巡回程度の勤務契約を行うケースが多いです。
開業医の先生が産業医契約をしているケースも多いですよね。実は半日で5万円程度…と、半日休診の日に当ててお仕事を入れやすいことも、開業医の先生に人気のあるポイントです。
他にも非常勤で女性医師が空いている時間にスポット的に入ることもあります。

産業医を常勤として就業する場合、就業先はもちろん企業(オフィス)になります。
主な業務は健康診断、社員との面接や健康指導など、従業員がよりよい環境で働けることを目的としています。

ここ10年で、精神疾患を抱える会社員も飛躍的に増えております。
2015年から50名以上の従業員がいる会社では「ストレスチェック」が義務化され、メンタルヘルスの指導も産業医の重要な役割となりました。
予防医療、メンタルヘルスに興味がある先生からは、産業医の求人についての問い合わせをいただくケースがあります。

働き方も公衆衛生医同様、臨床の仕事に比べると残念ながら低くなります。
年収800~1000万円程度が相場と言われております。
しかし働き方は、企業のカレンダー通り(土日祝休みのことが大半です)に業務ができるため、ライフワークバランス重視型の先生にはオススメできます。

体力的にも厳しくないことから、年配や女性医師の非常勤求人先として安定的なニーズがあります。
ただ注意が必要なのは、産業医の資格を取得いただいてからの就業になるため、ご希望の先生は計画的に産業医学基礎研修などを進めていただくことをオススメいたします。

 

転職のプロにもご相談ください

世の中の流れとともに仕事をする。
医療業界では、ちょっと想像できない働き方でも、実は就業先があるのも医師求人。

産業医なんかは、地方の工場地帯にも実は求人があったりするものです。
そして実は地方の工場内勤務の場合は、年収が都心部より高いケースも。

産業医、公衆衛生医の求人は紹介会社によって強みにしているところもあります。
ご興味ある先生、是非一度問い合わせてみてください。

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医師ライターおすすめの転職会社ランキング

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【1位】エムスリー

医師の評価 ★★★☆☆ 3.2点 >>クチコミ詳細
良い点 求人の量と質のレベルが高い。転職が具体的でない先生にもおすすめしている。
悪い点 私の担当からはやや営業っぽさを感じた。
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【2位】リクルート

医師の評価 ★★★★☆ 4.0点 >>クチコミ詳細
良い点 知名度が高く求人の選択肢が多い
悪い点 ヒアリング力が十分でないコンサルタントも居る
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【3位】民間医局

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良い点 1997年創業の老舗で全国に拠点有り
悪い点 医師との面談を重視しており、資料の用意がやや面倒という意見も
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【4位】Dr転職ナビ

医師の評価 ★★★☆☆ 3.5点 >>クチコミ詳細
良い点 適度な距離感で応対してくれた
悪い点 特筆すべき点が無かった
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【5位】医師転職ドットコム

医師の評価 ★★★☆☆ 3.5点 >>クチコミ詳細
良い点 医師転職業界では有名で実績豊富
悪い点 担当者との面談がなく、やや不安を感じた
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あくまで割り当てられた担当者の力量と相性で評価は大きく変わると思うので、2社程度に登録して相性が良い担当を見つけると良いと思います。


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