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【必見】心臓血管外科医師の転職について
心臓血管外科は、主に、狭心症、心筋梗塞、不整脈、心臓弁膜症、心膜疾患などの心臓の病気や大動脈瘤、大動脈解離などの大動脈疾患、下肢静脈瘤や閉寒性動脈硬化症などの末梢血管疾患などの病気の外科手術と周術期管理を行う診療科です。
緊張感の強い状況が続く中、10時間をこえる長時間の手術を頻繁に行う心臓血管外科医は、激務な医師という仕事の中でも最もハードな領域です。
今回はそんな心臓血管外科の転職事情について解説したいと思います。
心臓血管外科医師のライフスタイル
心臓血管外科医は、緊張感の強い状況が続く中、10時間をこえる長時間の手術を頻繁に行うことも多く、激務な外科医の中でも最もハードな領域です。
特に術後管理に細心の注意を払わなければならない症例も多く、一度手術が終わってもまた夜に呼び出されるということもしばしばあります。若手のうちは家に帰ることもままならず、連日病院に泊まり込むということも少なくないでしょう。
また、大学病院ではベテラン医師が執刀医となることが多く、若手医師は助手をつとめることが多いため、実際に自ら執刀する機会を得るまでに時間がかかることが多いのも特徴です。優れた技術を身につけるための修業期間がほかの科より長く、また体力的にも一生メスを握り続けることも困難ですから、自分で手術を主導できるようになった後には手術に明け暮れる日々になるでしょう。
心臓血管外科医としてやっていくためには、心臓血管外科という領域そのものに強く魅力を感じ、情熱を注ぎ続けられることが必要です。
心臓血管外科医の全員が定年まで第一線でハードな手術をしていけるわけではなく、末梢血管の手術をはじめとした血管外科医としての仕事をメインとする医師もいます。
心臓血管外科医師が転職する際に抑えたいポイント・知っておくべきこと
心臓の手術は主に大学病院や県の基幹病院など大きな病院で行われます。
また、心臓血管外科の執刀医になるにはかなりの年数を要し、大きな病院ほどベテラン医師が執刀医となることがほとんどですので、手術経験を積むには自分にチャンスのまわってきやすい医療機関に勤務する必要があります。
やりがいや報酬、または、ライフワークバランスを保ちながら毎日を過ごせることを優先順位高く希望される先生も多いですが、心臓血管外科医の場合スキルアップを一番に考える場合には、指導医、執刀医、研修医の人数、コメディカルのサポートなどの、病院の内部事情を事前にきちんと把握しておく必要があります。転職には、自分の希望をはっきりさせ、希望の優先順位を考えておく必要があります。
心臓外科は大規模医療機関に集中しており、標榜する医療機関そのものが少なく、求人の多くも大学医局関連のところが多いのが現状です。
少し心臓外科から離れてある程度プライベートも重視したい場合は、心臓の手術をせず血管外科医として勤務する道もあります。最近では下肢静脈瘤レーザー治療専門のクリニックも増えてきており、そうしたクリニックでは定時の手術とその前後の外来のみで年収2000万円以上を得ることも可能です。
心臓血管外科医師の働き方
心臓血管外科の手術には高額な医療機器と経験豊富なスタッフが必要となり、勤務先の多くは大学病院や総合病院になり、心臓血管外科医は外科の中でも高いスキルが求められます。
大学病院などではベテラン医師が執刀医となることが多く、若手医師は手術助手としてサポートに回なので実際に執刀する機会を得るまでに時間がかかることが多いです。
心臓血管外科医師の給与・待遇
心臓血管外科医は高いスキルが必要となり、一人前になるには、多くの時間と経験が必要です。
心臓血管外科医の年収は約1500万円くらいですが、地方によって2000万円を越える求人も見られます。しかし、大学病院など本給が安い病院でアルバイトも気軽にできない医局の場合は年収1000万円にとどかないケースもあり、どこまでやりがいだけでやっていけるのかという問題になってくるでしょう。
心臓血管外科医の求人は都市圏を中心集中していますが、東北地域の年収が医師不足の影響で一番高くなっています。
心臓血管外科医師の転職事情のまとめ
心臓血管外科の転職は、転職会社での求人そのものが少ない状況ですので、転職を考える場合基本的に早めに動くことをおすすめします。目的や条件に合う施設をじっくり探したい場合にも早めの情報収集が求められます。
先生が転職に求めるものは何なのか、待遇、働き方、退局、転科、キャリア設計など色々あると思いますが、迷いが生じた場合どうすれば次のキャリアに繋がるのか、ぜひ一度相談してみてください。
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当サイトの3名のライターを紹介します。
30代地方都市在住の現役麻酔科医です。転職会社を探していたところ怪しい情報が次々に出てきたため、自分と周囲の先生方が使った感想を記します。
現役の美容外科医。健康や予防医学などの講演活動や保護犬活動を行う。京都府立医科大学卒業。日本医師会認定産業医、日本抗加齢医学会所属。
新米医師転職コンサルで、以前は看護師向けの転職会社で勤務していた。看護師とは全く違う医師の世界に悪戦苦闘中。