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【必見】皮膚科医師の転職について
皮膚科医は、全身の皮膚、爪、毛髪などの異常や病気が診療範囲で、赤ちゃんから高齢者までの皮膚のあらゆる病気を扱います。
皮膚科の診療範囲には、アトピー性皮膚炎、白癬(みずむし)、蕁麻疹、火傷、いぼ、かゆみなどの日常的な疾患から皮膚がん、皮膚がんの手術と薬物療法、皮膚に症状が出る自己免疫性疾患である全身エリテマトーデスなどの難しい病気も含みます。
今回はそんな皮膚科医の転職事情について解説したいと思います。
皮膚科医師のライフスタイル
皮膚科専門医になるには、医師免許を取得後、初期研修を経て、皮膚科の後期研修を修了し皮膚科専門医試験に合格する必要があります。
皮膚科医は、クリニックで働く場合は、ほとんどの場合、外来診療のみか、または皮膚生検などの小さい手術のみの業務がメインです。緊急性の高い疾患は少なめであるため、ある程度決まった時間で働くことができるのが皮膚科です。
皮膚科は、ワークライフバランスを重視する人が多い診療科です。皮膚科は、美容皮膚科も診療範囲であるため、女性医師の比率が最も高い診療科です。
開業も比較的しやすいですが、地域によっては、皮膚科が多く飽和状態になっているところもあります。
皮膚科医師が転職する際に抑えたいポイント・知っておくべきこと
皮膚科の求人募集は多くありませんが、人気の高い診療科です。
皮膚科の求人傾向を大きく分けると、保険診療を行う皮膚科と、美容皮膚科になります。美容皮膚科の求人は、診療所が多く、ケミカルピーリング、各種レーザーの使用、小手術などの技術とカウンセリング能力を求められます。
皮膚科は近年、若手医師や女性医師にも人気が高く、求人があってもすぐに埋まってしまう傾向にあります。
総合病院などの定員枠も2~3名程度の場合が多く、求人自体もあまり多くありません。求人数が最も多いのはやはり関東で、都心にクリニックが集中しています。
美容皮膚科は、美容皮膚科独特の技術が必要となりますが、人気の求人になっています。
しかし、美容皮膚科の多くは自由診療になりますので、医師のスキルに加えてコミュニケーション力や顧客サービス力も求められます。多くのクリニックが求めるのは即戦力で、能力次第で報酬や勤務条件なども厚遇されます。
面接において、自身の転職後のキャリアについての明確なビジョン、今まで医師としてどんな経験をしてスキルを身に着け、今後どのように活かしていきたいかなどを伝えることによって、即戦力としての能力や実績を効果的にアピールできます。
皮膚科医師の働き方
皮膚科医の多くは、病院やクリニックなどの医療機関などで皮膚科の医師として働きます。
また、レーザー治療などの治療を行う美容皮膚科クリニックや、脱毛症の治療などを行うAGA治療専門クリニックで自由診療を行ったり、在宅医療の現場で皮膚疾患についての往診を行ったりとした働き方があります。比較的開業をしやすい診療科でもあります。
開業した場合は、皮膚科は保険診療だけだと比較的薄利多売なところがあり、非常に忙しく働くことになるでしょう。
一方、最近では美容皮膚科も一緒に行うクリニックも多くなっております。美容領域が軌道に乗れば、一般的な開業医よりも高い収入を得ることができる可能性もあります。
今後ますます高齢化が進むにつれて、寝たきりの高齢者も増え、皮膚の圧迫から発生しやすくなる床ずれなど、一度床ずれなどになってしまうと悪化しやすく、高齢者の在宅医療の現場ではより良い皮膚治療が求められるなど、地に足のついた皮膚科医の需要は今後も高いでしょう。
皮膚科医師の給与・待遇
皮膚科医の平均年収は、1000万円~1400万円と他科より低くめに押さえられているのは、他科と比較して当直やオンコールなどの緊急性が少なく、外来のみの求人が多いことによります。
年収を地域別に見てみますと、北海道の平均年収は、2000万円と高く、ほかの地域の平均年収は1500万円周辺になります。勤務地にこだわらず高収入を希望される場合は北海道へ、年収以外の条件で転職を希望される場合は、求人数の多い関東や関西などの都心部の求人を捜してみてください。
皮膚科医が、年収を大幅に上げたい場合には、美容皮膚科クリニックで働くという選択肢があります。美容医療は向き不向きがある領域ですが、人気が出れば大幅な収入アップにもつながります。
皮膚科医師の転職事情のまとめ
家庭、仕事どちらも妥協したくない方、勤務が週4日、高額給与、ゆったり勤務、勤務先が駅チカ、勤務先が女性医師向け、院長職などの希望をお持ちの方は、効率的に希望に合う転職プランを見つけやすくするためにも、ぜひ一度キャリアコンサルタントにご相談をしてください。
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あくまで割り当てられた担当者の力量と相性で評価は大きく変わると思うので、2社程度に登録して相性が良い担当を見つけると良いと思います。

当サイトの3名のライターを紹介します。
30代地方都市在住の現役麻酔科医です。転職会社を探していたところ怪しい情報が次々に出てきたため、自分と周囲の先生方が使った感想を記します。
現役の美容外科医。健康や予防医学などの講演活動や保護犬活動を行う。京都府立医科大学卒業。日本医師会認定産業医、日本抗加齢医学会所属。
新米医師転職コンサルで、以前は看護師向けの転職会社で勤務していた。看護師とは全く違う医師の世界に悪戦苦闘中。