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【消化器外科医師の年収・転職事情】内視鏡技術の向上が高給与&選択幅UPの鍵!

投稿日:2020年1月18日 更新日:

【必見】消化器外科医師の転職について

消化器外科医は、食堂、胃、腸、肝臓、胆嚢、膵臓などの消化器系全般の疾患を診断し、手術によって治療を行う診療科です。
消化器内科と消化器外科がありますが主な違いは、内科は手術ではなく薬剤を使った治療を専門的に行うのに対して、外科では手術を行って患部を治療します。

取り扱う疾患は、食道がんや胃がん、胆石症、大腸がん、急性虫垂炎、膵臓がん、肝がん、そ径ヘルニア、痔核など、いろいろな疾患があります。無医村に赴任するとして最も頼りになるのが消化器外科医で、守備範囲は数ある診療科の中で最も広いと言えます。

今回はそんな消化器外科の転職事情について解説したいと思います。

 

消化器外科医師のライフスタイル

消化器外科医になるには、初期研修終了後に外科の後期研修プログラムに入り、外科専門医取得を目指します。
その後、呼吸器を専門とすれば呼吸器外科医、乳腺を専門とすれば乳腺外科医です、消化器を専門とすれば消化器外科医となります。

多くの大学では、消化器外科の中でも肝胆膵と食道胃腸で分かれています。
どちらに所属しても、消化器外科医である以上はある程度はできる必要があるため、大学以外の関連病院に出向した場合に手術を習得します。

また、消化器外科では内視鏡のスキルもある程度身に着けることが求められます。
消化器内科のように胆管などにアプローチしたり、内視鏡で手術をしたりすることまでやるかは個人差もありますが、一般的な胃カメラや大腸カメラの技術は外科医としてのトレーニングの一環として行います。

消化器外科は、一般的に外科と表示している病院が多いですが、最近では消化器外科と表示する病院も増えて来ています。
胃腸外科・肝胆膵外科・食道胃外科などと表示している病院もありますが、すべて消化器外科の範疇です。

内科や放射線科などの診療科の医師とともに、病気の広がりや進行具合を診断し、たとえばがんの場合、手術で切って取るばかりではなく、放射線療法や抗がん剤治療などの患者に最適な治療法を検討し適応を判断します。

 

消化器外科医師が転職する際に抑えたいポイント・知っておくべきこと

消化器外科は、一般外科同様に50歳代前半まで求人があります。
しかし外科の仕事はどこもハードなので、転職を考えるには、40代半ばまでには決断するのがベターです。

規模の大きな病院には消化器外科として手術に専念できる環境は整っていますが、求人募集は横ばい状態です。しかし、若手の外科医が少ない現状では潜在的ニーズは高い状態です。

消化器外科医は、外科的な技術と共に内視鏡など消化器内科分野のスキルも求められる傾向にあります。内視鏡検査や外科一般の疾患にも対応できる医師は、報酬もプラスされるなど、大いに歓迎される傾向にあります。

自身の専門スキルを磨きたい、また、専門医取得を目指しての転職を考える場合には、在籍医の専門領域や各部の年間手術件数などを知っておくのも必要です。

内科系・内視鏡などの検査業務が可能な消化器外科医は大変重宝され、限定された専門性を追いすぎるのではなく潰しのきく幅広さを身に着けておくと転職には有利に働きます。

転職に際して避けられないのが面接です。面接をスムーズに突破するためにも、事前にしっかりと対策を練って望むことをお薦めいたします。人気の高い医療機関への転職を希望する場合は、特に準備ができていれば焦らずに対応することができます。

また、外科医は職人気質な人も多いですが、転職面接の際には他の医師やコメディカルスタッフと円満な関係性を築けるかというところは必ずチェックされます。

転職コンサルタントより
消化器外科医は、療養型病院や健診、人間ドック施設からの求人もあり、そして特に下部内視鏡の対応可能な女性医師のニーズも出てきています。

 

消化器外科医師の働き方

消化器外科医の働き方として、規模の大きな病院や消化器センターでより専門に特化した治療を行うことを希望する医師は多いでしょう。
またワークライフバランスを重視するのであれば、手術がなく、時間的な制約も少ない外来診療と内視鏡を中心としたクリニックや健診・人間ドック専門のクリニックでの仕事も可能です。

消化器外科は、がんの手術の場合手術によって10数時間にも及ぶが場合があり、体力が必要です。
また、手術ばかりではなく外来での診療を担当し、内視鏡や超音波による検査なども行い、がん患者に対する化学療法も行います。そして消化器外科の重要な仕事の一つとして、がんによる痛みを取り除くことも挙げられます。

 

消化器外科医師の給与・待遇

一般的には内科系よりも外科系の年収が高いようなイメージもありますが、実際には内科系よりも外科系の方が高いと明確に言えるほどの開きはなく、日本の勤務医の年収は、医師の技量による報酬上の差はありません。

消化器外科の年収のボリームゾーンは、30代では1200万円~1700万円、40代で1400万円~2000万円と偏りがみられます。働く施設や地域によっても異なり、東京都や千葉県などの南関東地区が高い水準といえます。

 

消化器外科医師の転職事情のまとめ

求人数が外科の中でもトップクラスの消化器外科ですので、選びやすい印象ですが、病院名や待遇、年収症例数などの上辺だけの情報で転職先を選ぶと失敗に繋がり後悔する場合があります。

これだけは譲れないという部分を決め、売り時と活かし方を見極めて、納得のいく転職をするために、事前に求人先の詳しい情報が得られれば後悔も少なくて済みますので、豊富な情報を有する転職サイトやキャリアコンサルタントにご相談してください。

 

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