目次(スクロールします)
【必見】救急科医師の転職について
救急科の医師は、急な病気や怪我、火傷、中毒などによる急病の患者を臓器に関係なく診療し、救急対応を行います。対応しなければならない症状はさまざまなので、救急科医には急性期の総合診療医として幅広い知識と、迅速かつ的確な判断力が求められます。
今回はそんな救急科医師の転職事情について解説したいと思います。
救急科医師のライフスタイル
救急科は総合診療を行う必要があり、身に着けるべき知識も幅広いのが特徴です。
確固たるキャリアプランが無い診療科であり、外科、脳外科、麻酔科、循環器内科など、他科から転科してくる医師も多くいます。
救急科医師としてはじめからキャリアを積む場合も、途中で消化器外科のトレーニングを受けたり、集中治療室での経験を積んだり、と得意分野を作っていくことはよくあります。このように、救急科医師は学ぶことが尽きないのが魅力です。
一昔前はそれこそ年中働いている医師もいましたが、持続性の観点から最近ではシフト制で働いているケースがほとんどです。
そのため、仕事とプライベートを分けることが可能で、オンとオフがはっきりしており、家族とのプライベートの時間きちんととることができるようになってきています。
救急科医師が転職する際に抑えたいポイント・知っておくべきこと
救急科医は産婦人科に次いで募集が多くなっています。
特に若手医師の求人が多く、募集先は救命救急センターや2次救急、3次救急指定病院の求人が大半となります。また、地方の総合病院からのニーズが高い状況です。
高い年収を希望する場合、勤務地にこだわらなければ、北海道や中部、九州エリアに絞って求人を探されることをおすすめします。最も平均年収が高いのは北海道で、次に平均年収が高い地域は中部となっています。数でみると多いのは関東で、東北、四国、中国エリアの求人はやや少なめです。
業務の内容としては、どういった救急診療体制を敷いているかを事前に確認することが大切です。
ER型として何でもまず診て振り分けるタイプか?それとも救急科で外科的手術もして入院患者もみて集中治療の管理もするのか?など、病院によって対応範囲が異なります。
転職を考える際、まず長期的な視点に立った優先順位づけが必要で、将来のキャリアプランを考えておくことも重要です。
高度な技術を持つ専門医を目指し経験を積みたい、または、家庭と仕事を両立したいなどの条件を具体的に設定しておくことが間違いのない転職活動に繋がります。
救急科医師の働き方
救急科医師が救急の現場で求められる知識やスキルは多種多様で、急性期疾患についてありとあらゆる問題解決が求められます。救急科専門医と外科専門医、整形外科専門医など他科専門医のダブルボード取得も非常に役に立ちます。
基本的には急性期病院で勤務することが多いですが、中には救急クリニックを開業する医師もいます。
最近では救急診療の経験を生かして在宅診療を行う医師も増えています。
地域の中核となるような急性期病院では、災害時にDMAT(災害派遣医療チーム)として派遣される場合もあり、社会的貢献度の高い働き方が可能です。
救急科専任の医師を配属するような医療機関は、医療の質を保つために、勤務を2交代制や3交代制など完全交代制を導入するなど医師の労働環境に配慮している医療機関が多く、個々の状況に応じて短時間や非常勤でも可能な医療機関も増加しており、オン・オフをしっかり分けた働き方ができます。
救急科医師の給与・待遇
救急科医の年収は、平均年収が1200万円~1800万円で、需要が不足している地域では2000万円以上も多くあります。救急科は激務というイメージもあり、医師が不足している医療機関も多いので年収が高くなっています。
ただし、飛びぬけて高い給与の裏にはそれだけ激務が求められるケースもありますので、事前の情報収集が不可欠です。
救急科医師の転職事情のまとめ
救急科医師のニーズは現状高い状態です。今所属している施設よりも収入面で条件の良い施設への転職を希望される方や、キャリアに応じた年収を望まれる方は、転職を検討してみるのも良いでしょう。
しかし、直接応募されるのは、給与や労働条件などの交渉が難しい場合があり、知人などの紹介などでは、もし自分には合わないと思っても辞退しにくいなど困ったことが起きる場合があります。転職エージェントを利用すれば、こういった問題を回避することが出来ますので、転職をお考えの方は、ぜひ一度キャリアコンサルタントにご相談してみてください。
医師ライターおすすめの転職会社ランキング
当サイトの共同運営者である麻酔科医師を含めた複数名の医師が実際に利用した転職会社から、おすすめの5社をご紹介します。
【1位】エムスリー
医師の評価 | ★★★☆☆ 3.2点 >>クチコミ詳細 |
良い点 | 求人の量と質のレベルが高い。転職が具体的でない先生にもおすすめしている。 |
悪い点 | 私の担当からはやや営業っぽさを感じた。 |
公式サイト | こちら |
【2位】リクルート
医師の評価 | ★★★★☆ 4.0点 >>クチコミ詳細 |
良い点 | 知名度が高く求人の選択肢が多い |
悪い点 | ヒアリング力が十分でないコンサルタントも居る |
公式サイト | こちら |
【3位】民間医局
医師の評価 | ★★★★☆ 3.8点 >>クチコミ詳細 |
良い点 | 1997年創業の老舗で全国に拠点有り |
悪い点 | 医師との面談を重視しており、資料の用意がやや面倒という意見も |
公式サイト | こちら |
【4位】Dr転職ナビ
医師の評価 | ★★★☆☆ 3.5点 >>クチコミ詳細 |
良い点 | 適度な距離感で応対してくれた |
悪い点 | 特筆すべき点が無かった |
公式サイト | こちら |
【5位】医師転職ドットコム
医師の評価 | ★★★☆☆ 3.5点 >>クチコミ詳細 |
良い点 | 医師転職業界では有名で実績豊富 |
悪い点 | 担当者との面談がなく、やや不安を感じた |
公式サイト | こちら |
あくまで割り当てられた担当者の力量と相性で評価は大きく変わると思うので、2社程度に登録して相性が良い担当を見つけると良いと思います。

当サイトの3名のライターを紹介します。
30代地方都市在住の現役麻酔科医です。転職会社を探していたところ怪しい情報が次々に出てきたため、自分と周囲の先生方が使った感想を記します。
現役の美容外科医。健康や予防医学などの講演活動や保護犬活動を行う。京都府立医科大学卒業。日本医師会認定産業医、日本抗加齢医学会所属。
新米医師転職コンサルで、以前は看護師向けの転職会社で勤務していた。看護師とは全く違う医師の世界に悪戦苦闘中。