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【必見】常勤の腎臓内科医の転職について
腎臓内科は腎炎や腎不全などに対して内科的治療を行う診療科です。
透析の管理はもちろん、それに至るまでにいかに腎不全を診断し、進行を防ぐかということが主な仕事です。
腎臓内科医の求人ニーズは比較的高く、総合病院、中規模病院、診療所、人工透析クリニック(透析求人)など、募集先は多岐にわたっています。
今回はそんな腎臓内科の転職事情について解説したいと思います。
腎臓内科医のライフスタイル
腎臓内科位は、下記のような腎臓の異常に対応できるスキルが必要になります。
- 慢性糸球体腎炎
- 急性糸球体腎炎
- 尿細管間質性腎炎
- 血管炎
- 高血圧
- 慢性腎不全
- 急性腎不全
- ネフローゼ症候群
- 膠原病による腎障害
- 遺伝性腎疾患
- 水・電解質異常
- その他の全身疾患に伴う腎疾患
また、腎不全に対して透析を行っていると、全身に合併症が出てくるため、全身管理のスキルも必須です。
女性医師の割合は年々増加傾向にありますが、結婚や出産・育児などのライフイベントのために、働くことをあきらめることを余儀なくされ、キャリアの中断をすることがあります。
腎臓内科医が転職する際に抑えたいポイント・知っておくべきこと
腎臓内科医は医師数が少ないにもかかわらず、ニーズは非常に高く、常勤・非常勤ともに人材不足の傾向があります。
近年特に高齢化社会が進むにつれて、ニーズは増えてきています。腎疾患患者全体が増加傾向にあり、特に糖尿病に由来する血液透析の増加が顕著で、腎臓内科医が強く求められています。
腎臓内科医に求められる仕事内容は、人工透析、透析管理を前提としている腎臓内科医(透析求人)が大半を占めています。
中でもシャント造設などの外科的スキルも持っている医師の求人ニーズは非常に高く、好条件の求人が見つかりやすいでしょう。
腎臓内科医は総合病院やある程度の施設が整う中核病院、または透析クリニックで働くことが多いですが、開業することも可能です。
開業する場合は総合内科クリニックとするか、透析を売りにしたクリニックとする場合が多いです。一時透析を売りにした専門クリニックを開業する腎臓内科医が多かったのですが、現在透析医療自体が医療費抑制のため斜陽産業な側面もあります。
そのため、最近ではベッド数を増やさないとなかなか経営が難しくなってきています。
一方、腎臓内科を専門にしている医師の絶対数は少ないため、給与の高さから他科の医師が透析専門の医師として転科して透析クリニックを管理している場合も多いのが現状です。
腎臓内科医として長年修練を積んだ経験があり、シャントトラブルや透析困難な場合の対応などに長けている医師の戦略としては既存の大規模透析医療機関に高給で雇用されるのが費用対効果の面ではいいかもしれません。
透析患者は合併症が多く、急変することが多いため、夜間や休日のオンコール体制がどうなっているかを事前に見極めることが大切です。
腎臓内科医の働き方
病院勤務の腎臓内科医の主な仕事は下記です。
- 透析管理
- 外来
- 病棟管理
- 腎生検
シャント造設やシャント閉塞の際の手術を自ら行う場合もあります。
一方クリニックでは、透析導入後比較的安定した患者の透析管理や、腎不全の外来管理が主な仕事です。
特に透析管理の医師のニーズは高く、人工透析クリニックも各地にありますので、腎臓内科医としての専門性を活かし内科外来や腎臓、高血圧など広い範囲で活躍できる医師はワークライフバランスを保ちながらの働き方も可能です。
腎臓内科医の給与・待遇
大学病院の常勤医師の腎臓内科医や一般の総合病院の腎臓内科医は常識的な医師の年収水準と同じくらいですが、人工透析クリニックなどでは高い年俸を得ることもまだ可能であるため、他の診療科目と比較すると腎臓内科医の年収はやや高収入になる傾向にあります。
たとえば、東京近郊の人工透析クリニックでも、透析管理+病棟管理、外来も含む週4日から5日の業務で1,8000万円から2,500万円といったあたりの求人はしばしば出てきます。
腎臓内科は働き方によって、高収入が期待できる診療科です。
腎臓内科医の転職事情のまとめ
腎臓内科医の求人は沢山ありますが、医療機関によって透析管理を前提としている施設や、一般内科の治療を求める施設など、医療機関によって医師に求められる知識や技術や担当分野も異なり、診療の方法はさまざまあるのが腎臓内科医の特徴です。
キャリアアップや自己実現についてよく考えたい方は、一度キャリアコンサルタントに相談をしてみてはいかがでしょうか。
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当サイトの3名のライターを紹介します。
30代地方都市在住の現役麻酔科医です。転職会社を探していたところ怪しい情報が次々に出てきたため、自分と周囲の先生方が使った感想を記します。
現役の美容外科医。健康や予防医学などの講演活動や保護犬活動を行う。京都府立医科大学卒業。日本医師会認定産業医、日本抗加齢医学会所属。
新米医師転職コンサルで、以前は看護師向けの転職会社で勤務していた。看護師とは全く違う医師の世界に悪戦苦闘中。