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【産婦人科医師の転職事情】高給与にはワケがある?大切なのは情報収集とキャリアプラン

投稿日:2019年8月30日 更新日:

【必見】常勤の産婦人科医師の転職について

産婦人科医の仕事は、女性にとっての一大イベントである出産、近年需要の多い不妊治療、卵巣や子宮などの婦人科臓器におこる疾患の治療などを主な守備範囲としています。
産婦人科医は基本的に外科学の一分野ではありますが、診断から治療まで担当できるのも魅力のひとつです。

今回はそんな産婦人科医の転職事情について解説したいと思います。

 

産婦人科医師のライフスタイル

産婦人科は、大きく分けて産科と婦人科の二本立てになっています。
とはいえ、産科ができないと産婦人科医として一人前とはみなされない雰囲気があり、まず産科当直ができるようになることがキャリアのスタートとして大切です。

次に産婦人科は外科領域ですから、婦人科領域の手術も身につける必要があります。
特に産婦人科では腹腔鏡が盛んであるため、若い頃はどこかのタイミングで腹腔鏡手術に明け暮れる日々もあるでしょう。

中堅になり、ある程度ひとりでいろいろなことがカバーできるようになると、その後のキャリアはさまざまです。
一番大きいポイントは、産科をやるかどうかでしょう。産婦人科は全ての科の中でも特筆してバイタリティにあふれる医師が多いので、精力的に仕事をしながら自分の子どもの面倒もみている方もたくさんいます。

しかし中には、産科当直がつらくなってくる先生もいらっしゃいます。そのような際には、婦人科腫瘍の治療を専門としたり、不妊治療やレディースクリニックに勤務したりすることも可能です。

注意
最近ではロボット手術も出てきていますので、今後はロボット手術のスキルも必要になってくるでしょう。ロボット手術のスキルを身につけられた産婦人科医は、今後の転職にも必ず有利になってきます。

 

産婦人科医師が転職する際に抑えたいポイント・知っておくべきこと

産婦人科医は全体的に不足していますが、近年では特に女性医師が占める割合が増えてきています。恒常的な医師不足の産婦人科医師の需要は今後もしばらくは高い状態が続くでしょう。
産科をやっている医療機関では人手が必要なため、どこまで産科にコミットできるか、夜間当直や待機が可能かといった点が産婦人科転職における最大のポイントです。

婦人科外来のみをご希望される先生は、特に婦人科手術(腫瘍が専門、子宮筋腫、乳がんなど)においてご自身の可能な範囲について確認される場合がありますので、経験やスキル、今後やっていきたい分野などをご自身の中で明確にしておく必要があります。

転職コンサルタントより
産婦人科の転職面接の際には、ハイリスク分娩に対する対応力、これまでの経験などを聞かれます。また、夜間呼び出しやオンコールに関する考え方についてもご自身の希望や考え方を事前にはっきりさせておく必要があります。

 

産婦人科医師の働き方

産婦人科医は忙しい診療科です。
高度な産科待機はどうしても3人必要になりますから、自然と当直や待機勤務の回数は他科に比べて増えてしまいます。夜間も寝当直ということは少なく、実質的に夜勤であることもしばしばです。

最近は産婦人科医を集めて交代制を導入する医療機関が出てきましたが、まだ多くの医療機関でそこまで余裕があるわけではありません。

ライフイベント(結婚・出産・育児・介護など)によって勤務環境に変化が生じる女性医師は、ご自分のライフステージにあった医療機関で医師としてのキャリア継続を目指しましょう。

産婦人科医師の給与・待遇

産婦人科医の年収は、勤務形態、それぞれの病院によって違いがあります。さまざまな診療科がある中でも、産婦人科医の年収は比較的高いといえます。平均年収は1500万円ぐらいですが、体力のある若い医師が当直をたくさんこなせば年収3000万円をこえることは比較的容易です。

産婦人科医の年俸には、地域差がかなりありますので、転職を希望される地域での平均給与を知っておく必要があります。
しかし給与が高い場合にも注意が必要です。給与が高い理由として挙げられるのは下記のような点です。

  • 常勤医師の人数が極端に少ない
  • 診療体制に対して分娩数が極端に多い
  • 当直・呼び出しの回数が多い

など、給与が高いことには理由がある場合が少なくないので、まずは十分な実態の把握をすることが重要です。

 

産婦人科医師の転職事情のまとめ

勤務時間も長く、訴訟リスクも高い産婦人科医の特徴です。
転職すれば現状を改善することができるのか、転職は今の自分の将来のキャリアにどんな影響を与えるのか、今本当に転職するべきなのかについて、よく考えてから行動するようにしましょう。
まずは情報収集することが大切です。人生を変える一大事である転職について、将来的にどのようにしたら長く働き続けることができるかなどお考えの先生は、ぜひ一度ご相談してみてください。

 

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