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【必見】常勤の耳鼻咽喉科医師の転職について
耳鼻咽喉科医は、脳を除く頭部から首より上の頸部に起こるさまざまな病気、中耳炎やめまい、耳の疾患(難聴)、鼻の疾患(アレルギー性鼻炎・副鼻腔炎)、喉の疾患(咽頭炎・生体ポリープ)などの診療や治療を行います。
花粉症などの身近な病気もありつつ、内耳の手術をなどの超精密な手術から、頭頸部腫瘍などの10時間をこえる大手術を手掛けるダイナミックさもあわせ持つのが耳鼻咽喉科の魅力です。
今回はそんな耳鼻咽喉科の転職事情について解説したいと思います。
耳鼻咽喉科医師のライフスタイル
耳鼻咽喉科は診療領域と働き方の選択肢が多く、自分の得意な領域を見つけて働くことができます。
また、病院で勤務する以外にも開業する選択肢もあります。
耳鼻咽喉科は扱う分野が広く、そして、それぞれの領域は非常に奥深いのが特徴です。
悪性腫瘍などの命に関わる疾患だけでなく、主に感覚器を扱う科であり、患者さんの生活の質(QOL)を上げることもできる診療科です。
若いうちは腫瘍の手術など外科的スキルの向上につとめつつ、耳鼻咽喉科医としての診察スキルを磨きます。
耳や鼻を的確に素早く診察し、正しく所見をとるのは他の科の医師には難しいことであります。
専門性が高いため、多くの医師はまずどこかの大学医局に所属することが多いでしょう。医局によって、耳疾患に特化している、頭頸部腫瘍が得意、アレルギー治療が得意、などの特色があり、キャリアの積み方もさまざまです。
耳鼻咽喉科医として基本的なスキルを身につけたあとは、医局の特性と、自身の希望に応じて専門性を確立していくことになります。
小児への対応に定評があると、開業の際には大変役立つスキルになるでしょう。
耳鼻咽喉科医師が転職する際に抑えたいポイント・知っておくべきこと
耳鼻咽喉科医に求められるスキルは、外来診療、手術、レーザー治療、腫瘍の治療などさまざまです。専門性の高い科であり、かつ一般耳鼻科診療は少人数でできる治療も多いため、ひとつの医療機関にいる耳鼻咽喉科医の数は数名程度であることがほとんどです。それはつまり、求人の数にも比例するということになります。
耳鼻咽喉科は診療範囲が広いため、自身の得意分野をよく考えて、需要のある医療機関を選ぶことが大切です。
将来、開業などを考えている方は、経営者として職員のマネジメントなども、勤務医時代から意識してスキルを身に着けておくべきでしょう。
転職には、30代後半という年齢層がひとつの区切りです。30代後半からの転職は、それまでの経験や、得意分野の判断も分かりやすく、同時に、今後のポテンシャルにも期待できるので、次世代のリーダーとして求められるものが多くあります。
この年代には後輩の指導力や、チームのマネジメント力が求められることが多くありますので、こういった点につき自身の考えや実績を伝えられるように準備しておくと良いでしょう。
手術のできる医療機関を希望される場合には、設備によって診療内容が大きく異なるため、手術の症例数や手術器械の有無も確認しておきたいところです。
耳鼻咽喉科医師の働き方
耳鼻咽喉科医は、診療所で勤務するか総合病院で勤務するかによって求められるスキルが違ってきます。
たとえば、診療所の場合は外来が主になりますが、総合病院では手術の技術が必要となります。
手術の出来る医療施設の場合は、設備によって診療内容が異なりますし、求められるスキルも異なりますので、希望する領域と自分のスキルが合致するかどうかを見ておく必要があります。
当直や緊急呼び出しの多い科ではありませんが、総合病院などでは当直も必要なケースが多いでしょう。耳鼻咽喉科は、外科系も内科系もできるところが魅力です。スキル面では、症例数だけでなく、自分一人でどこまでできるかも重視されます。
病院やクリニックで雇用されて働く場合や、自分で開業するなど個人の事情に合わせた働き方が可能です。将来どのような専門性を持つべきかを考え、耳鼻咽喉科専門医を経て、さらに頭頸部がん専門医などのサブスペシャリティーをどうするかなどに合わせて、その資格スキルを取得可能な医療機関を選ぶことが大切です。
耳鼻咽喉科医師の給与・待遇
常勤の勤務医としての耳鼻咽喉科医の給料・年収は、他科の医師と基本的に変わりませんが、1200万円~1400万円未満の求人がもっとも多くなっています。関東と関西、東北には2000万円以上の求人も見られます。
特に耳疾患の手術が得意な場合は高額な年俸を目指すことも可能です。また、頭頸部腫瘍の治療に自信があるという場合には、地域の基幹病院の第一線で働くこともできるでしょう。
耳鼻咽喉科医師の転職事情のまとめ
耳鼻咽喉科医が、ワークライフバランスを保ちながら長く活躍できる医療機関に転職するためには、自身の得意分野の見直しと、それに合わせた転職戦略が重要です。
最新の転職動向や入職までに確認すべきポイントなど、後悔しない転職をお考えでしたら、まずお気軽に転職エージェントに相談してみてください。
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当サイトの3名のライターを紹介します。
30代地方都市在住の現役麻酔科医です。転職会社を探していたところ怪しい情報が次々に出てきたため、自分と周囲の先生方が使った感想を記します。
現役の美容外科医。健康や予防医学などの講演活動や保護犬活動を行う。京都府立医科大学卒業。日本医師会認定産業医、日本抗加齢医学会所属。
新米医師転職コンサルで、以前は看護師向けの転職会社で勤務していた。看護師とは全く違う医師の世界に悪戦苦闘中。