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【必見】小児外科医師の転職について
小児外科医は、生まれつきの臓器の異常や、小児の外科的疾患について治療を行う診療科です。
体の小さな乳幼児を対象としますので、一般外科に比べても繊細な技術が求められ、専門性や希少性の高い診療科です。
小児外科の手術は、年齢・身長・体重・合併症・家庭環境など多くの要因もあり、非定型な手術になる機会も多く、子供1人1人に対して最適な手術や治療法の選択を行います。少子化が進む中においても子どもが生まれてくる限り求められる診療科です。
今回はそんな小児外科医の転職事情について解説したいと思います。
小児外科医師のライフスタイル
大学の医学部を卒業し、医師国家試験に合格することが、小児外科医になるためのスタートラインです。
初期研修終了後小児外科医としての研修が始まります。
小児外科は外科の一分野であるため、大人の外科についても研修することが一般的です。小児外科専門医になるには学会が認定した施設で研修する必要があります。
小児外科医の勤務時間は、勤め先によって大きく変わりますが、基本的には平日朝から夕方までで、土日は休みというパターンです。しかし、小児外科では、緊急手術や処置が必要となることも多々あります。
そんな場合は、深夜まで帰宅できないことも多く、病棟勤務の場合は休日に出勤することもざらにあります。
小児外科医として一通りのことを身に付けた後は、小児外科の中でもさらに専門性を深めたり、大学院に進学して研究を行ったりすることで経験を積んでいくことになります。
小児外科医師が転職する際に抑えたいポイント・知っておくべきこと
小児外科医の求人はこども病院などの小児専門病院や、高度急性期病院が主になりますが、医療機関により症例や強みが異なりますので、主として行う業務についての確認が必要です。
小児外科は特に専門性の高い領域であり、同領域の診療経験が転職の際に詳しく確認されます。
中でもどのような症例に強みを持っているかという専門性を問われることがあります。医療機関によって患者層や症例の傾向が異なりますので、自身の経験を活かせる環境かどうかのチェックが必要です。
小児外科の医療機関は都市部に集中する傾向にありますので、地方では小児外科専門医の不足が解消されておらず、地方勤務の場合は首都圏に比べて高水準の報酬を得られるなど、好条件も期待されます。
しかし、求人数の多いのはやはり関東地方で、続いて中部、関西となっています。関東の特に少し郊外の地域では求人数が多く、平均年収も高いため、条件の良い求人が探しやすいでしょう。
転職に際して面接は不可欠です。面接の場では、今まで医師としてどんな経験やスキルを身に着け、今後どのように活かしていきたいかを明確に伝えることはもちろんですが、医者として重要な能力であるコミュニケーション能力についてもアピールが必要です。
面接には、特に当日焦って対策するのではなく、前日までに志望する医療機関の下調べをするなど、事前準備をしておくことが重要なポイントとなります。
小児外科医師の働き方
小児外科医の働く場としては、こども病院などの小児専門病院、急性期病院や地域拠点病院など新生児集中治療室を備えているような大きな病院で雇用され働く場合や、自身で開業する場合などがあります。
小児外科の医師が開業する場合は、小児外科単独では経営的に難しいため、小児科として開業する場合が多いでしょう。
小児外科医師の給与・待遇
小児外科医の年収は、1200万円~1600万円位が最もボリュームゾーンになっています。
地域別にみると、北海道、関東、中部、四国地方の年収は、平均年収1400万円を越えています。これに対して、関西や中国、九州地方は平均年収を下回っています。
幅広い知識を持ち、数多い経験を積んだ小児科医は、小児科医が必要な医療機関から普通より良い条件で雇用されることも可能です。
小児外科医師の転職事情のまとめ
小児外科医は常に不足しており、今後もしばらく需要は高いまま推移するでしょう。
当直があり、休日も救急対応を要する場合が多く大変な診療科ですが、将来の担い手である子供の医療に携わるということは非常に大切な仕事です。
しかし、もう少し激務を減らしたいや、キャリアにあった評価が欲しいなどを希望される方は一度キャリアコンサルタントにご相談してみるのもいいかもしれません。
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当サイトの3名のライターを紹介します。
30代地方都市在住の現役麻酔科医です。転職会社を探していたところ怪しい情報が次々に出てきたため、自分と周囲の先生方が使った感想を記します。
現役の美容外科医。健康や予防医学などの講演活動や保護犬活動を行う。京都府立医科大学卒業。日本医師会認定産業医、日本抗加齢医学会所属。
新米医師転職コンサルで、以前は看護師向けの転職会社で勤務していた。看護師とは全く違う医師の世界に悪戦苦闘中。