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【小児科医の転職事情】公務員的給与の多い小児科医、専門医で条件UPも可!

投稿日:2019年9月30日 更新日:

【必見】常勤の小児科医師の転職について

新生児から15歳頃までの子供の病気全般を扱う小児科医は、新生児、乳児、幼児など発達期に応じて医療を提供する、こどもの総合診療医です。昨今の少子化社会にあって、数少ない子供を大切に育てるという傾向が強まり、地域の中では重要な存在です。

今回はそんな小児科医の転職事情について解説したいと思います。

 

小児科医師のライフスタイル

小児科の診療範囲は広く、内科であれば循環器・呼吸器・消化器、などいろいろな専門分野に分かれていますが、小児科は全ての臓器を診なければなりません。また、こどもは小さな大人ではないため、かかる病気やその経過も異なります。

小児科医としてのキャリアは、まずそうした小児特有の疾患を知ることが第一歩です。
次に、小児診察のスキルも大切です。小児は大人と違って自身の症状を的確に訴えることができません。また、たとえばノドを診察しようと思っても、どうすれば恐怖心を与えずに診察所見を得ることができるかなどのスキルを身につける必要があります。

さらに、小児科の疾患は急性の経過をたどる病気も多く、若いうちは数多くくる救急患者の中でいかに重症を見落とさないようにするかをトレーニングする必要があります。そのためには、夜間の小児救急外来で働く経験も数年間必要でしょう。

小児科勤務医の労働は過酷になる場合があり、特に時間外診療の負担が大きいのが特徴です。
こどもは突然体調が悪くなり、病状も急に悪化します。親は自身の体調不良なら我慢できても、こどもが具合悪そうにしているのをただ見ているのはつらいものです。

また、小児科の仕事として、乳幼児健診や予防接種などの健康管理などこどもの総合医として、公衆衛生や社会における健康増進活動にも関わっています。最近では学校など教育現場に小児科医が出向くなど、より社会と緊密につながりながら仕事をすることが求められるようになってきています。

注意
最近では保育園に預けて両親ともに働きに出ている場合も多くなったことで、夕方以降に体調が悪くなった子どもを連れて救急外来に来ざるを得ないケースも増えています。地域性もあるため、救急患者数やエリアの特性は予め情報収集されることをオススメいたします。

 

小児科医師が転職する際に抑えたいポイント・知っておくべきこと

救急対応を行っている総合病院の小児科では、相場以上の好待遇を提示しているところもあります。ただし、好待遇の裏にはそれだけ労働力として期待されている側面もあるため、どれくらい救急患者がきているか、近隣に重症例を引き受けてくれる医療機関があるかなどを確認しておく必要があります。

待遇や働き方、転科、キャリア設計、対局など、転職には色々な理由が考えられますが、何らかの決断に直面した場合、本当の悩みや希望は何なのか、まずは熟慮してから行動を起こしましょう。

転職の場合、専門領域だけに関わることを希望する医師に対して、主治医として専門領域を超えて合併症などにも広い対応を望む採用側との認識のずれが無いように、転職で自分の希望が叶うのか、熟考してください。

現在小児科医の不足よりも地域偏差により、地方の医療機関からの求人に好待遇のものが多く見られます。常勤医の当直回数も減り、当直明けの勤務も午前中のみと、全体的に拘束時間が低減化しています。

転職コンサルタントより
転職には専門医の資格を有していることが有利に働きます。
資格は経験と診療技術を裏付ける目安となり、患者さんやご家族の安心に繋がりますので、できれば転職の前に専門医の資格を取得してからの方が有利になるでしょう。

 

小児科医師の働き方

小児科医としての働き方は、勤務医として働くか、または開業するかですが、勤務医は救急や当直があるため労働時間が長くなりますし、休みも少なくなっています。しかし、勤務医の場合には、万一自分が休まなければならない時にも、組織として他の医師に交代してもらえる場合もありますので、その体制がどうなっているか予め確認しておくとよいでしょう。

小児科医は当直が多く眠れないなど、激務というイメージがありますが、それは常勤の医師が不足していて、1人にかかる負担が大きくなるからです。都市部より地方の方がその傾向が強いです。

開業した場合は、休日も労働時間も自分の裁量で決めて調整することが可能ですが、休診を増やせば即収入に影響を与えます。経営面の苦労もあります。

 

小児科医師の給与・待遇

小児科医の年収の平均は、1200万円-1800万円くらいですが、小児専門病院の多くは不採算であるため公的な性質の強い医療機関も多く、公務員に準じて給料が低い場合もあります。

収入面で言えば軌道に乗った開業医の方が一般的に高収入です。
しかし開業する場合には医師としての知識や技術の他、経営の知識や、経営者としての意識も不可欠です。開業医が最初から勤務医より年収が多いかといえば、そういうわけではないため、事前の準備が大切です。

 

小児科医師の転職事情のまとめ

小児科の医師が、現状の年収や待遇を少しでも良くしたい、働き方を考え直したいと思われた場合、転職を考えられる方も多くおられるかと思います。しかし希望の全てを満たしてくれる転職はさほど多く有りません。
最近は小児科医不足もあり、ちょっとした応援要員を短期的に探してくれるなど、いろいろな待遇改善策を検討してくれる医療機関もあります。転職が良いのか、短期的な就業をするのが良いか。転職をお考えの方は、一度キャリアコンサルタントに相談してみてください。

 

医師ライターおすすめの転職会社ランキング

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