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【必見】常勤の呼吸器内科医の転職について
呼吸器内科は、呼吸をつかさどる「気管支」や「肺」についての内科的疾患についての診断と治療がその守備範囲です。
具体的には、
- 肺がん
- 喘息
- 慢性閉塞性肺疾患(COPD)
- 肺炎
これら様々な呼吸器疾患全般を専門にしているのが呼吸器内科医です。
呼吸器内科医は、それらの疾患に幅広く対応することが求められます。さらに、睡眠時無呼吸症候群(SAS)など睡眠に関わる仕事をする場合もあります。
今回はそんな呼吸器内科の転職事情について解説したいと思います。
呼吸器内科医のライフスタイル
呼吸器内科医は診療対象となる疾患の患者数が極めて多く、呼吸器内科医の数も、需要に対して十分な状態ではないので、医療機関によっては、仕事に追われる日が続いてしまう場合があります。
たとえば…高齢者の誤嚥性肺炎をすべて呼吸器内科が担当するような医療機関では、365日休む間もなく働かなければならないケースもあります。
若いうちは気管支鏡検査や、珍しい疾患の診断・治療スキルの獲得、人工呼吸器の知識を得るためなどで忙しい病院で働く方も多いでしょう。
呼吸器内科医として一人前になった後は、地域医療を支える人材として活躍したり、専門性を生かして大学病院などで働く医師になったりなどの道が考えられます。
呼吸器内科医が転職する際に抑えたいポイント・知っておくべきこと
超高齢社会を迎え呼吸器内科医は、日本全国でまだまだ不足している状態にあります。
呼吸器科医は、ほとんどの医療機関で必要とされ、需要が高い診療科のひとつです。
自分が呼吸器内科医の専門医として、喘息や肺炎など外来診療にその専門性を生かすのか、肺がんなど高度な医療知識が要求される分野を目指すのか、転職を検討する場合にしっかり決めておく必要があります。
自分のライフワークバランスを考えて、外来診療をメインにしていく場合は、一般の医院・クリニックで病床がゼロのところだと、外来診療をメインに行うことが可能になります。
療養型病院や在宅医療(訪問医料)では呼吸器管理を必須とする患者が多いため、これらの医療機関では呼吸器内科の専門医に対する需要が高まってきています。
小規模な病院や診療所・クリニックでは、一般内科や他の例えば循環器内科などと兼任できる総合内科的な診療スキルがあればより仕事の選択肢が広がるでしょう。
一方、大規模な総合病院では、治療の難しい間質性肺炎の診療や、気管支鏡などのスキルも求められます。
呼吸器内科医の働き方
呼吸器内科医は、個人の希望に合わせた働き方が可能です。以下のような働き方が選択できます。
- 病院やクリニックなどの医療機関で雇用されて働く
- 親の医院を継ぐ
- 自分で開業する
日本全国で呼吸器内科医のニーズがあり、かつ呼吸器内科医が多くない現状から、全国的に開業後にも軌道にのりやすい診療科とも言えるでしょう。
呼吸器内科は、感染症、アレルギー疾患、肺炎、腫瘍など、カバーする範囲が広い診療科です。中には診断が難しい病態や、肺がんのゲノム医療など先進的な医療もあり、常に最新の知識をアップデートしていく必要もあります。
市中病院やクリニックで、比較的よくある疾患の治療を行い地域医療に貢献することから、専門的病院で他科からのコンサルトや、まだよくわかっていない部分も多い、呼吸器疾患の研究に精を出す働き方をされる先生もいらっしゃいます。
呼吸器内科医の給与・待遇
常勤の勤務医としての呼吸器科医の給料・年収は、他科の医師と基本的には変わりません。
医院として開業した場合の年収は、経営次第で、常勤の勤務医より高収入を得ることが可能となるでしょう。
一般的な医師の収入として年収1500万円程度が平均で、呼吸器内科も年収1200万-1800万円程度におさまることが多いでしょう。
ただし、先にも述べたように高齢者が多く需要自体はとても多い状態ですので、診療範囲を広げれば、医師の数が少ない地方では高収入を得られる場合もあります。
その他、在宅医療においても呼吸器内科医の需要はあり、在宅医療クリニックで高年収を提示されるケースもあります。
呼吸器内科医の転職事情のまとめ
呼吸器内科は今後も需要の高い科のひとつです。診療範囲をどこまで設定するか、どういった働き方をするかによって収入も変わってきます。
今よりも好条件・高収入を望まれる方や、自身の希望に合致する転職先を見つけたいと思う方は、一度、キャリアコンサルタントに転職に関する相談をされてはいかがでしょうか。
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当サイトの3名のライターを紹介します。
30代地方都市在住の現役麻酔科医です。転職会社を探していたところ怪しい情報が次々に出てきたため、自分と周囲の先生方が使った感想を記します。
現役の美容外科医。健康や予防医学などの講演活動や保護犬活動を行う。京都府立医科大学卒業。日本医師会認定産業医、日本抗加齢医学会所属。
新米医師転職コンサルで、以前は看護師向けの転職会社で勤務していた。看護師とは全く違う医師の世界に悪戦苦闘中。