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【必見】常勤の泌尿器科医の転職について
泌尿器科は診断から治療まで、また外科手術から薬物療法、ときに緩和医療まで、幅広く対応することが求められる診療科です。
門分野も、マイナー科(専門科)としての特性がありつつも、がん・尿路結石・不妊・性機能障害・男性更年期障害・排尿障害・女性泌尿器・小児泌尿器・透析・腎移植などかなり多岐にわたっており、多様なニーズがあります。
今回はそんな泌尿器科の転職事情について解説したいと思います。
泌尿器科医必見の、転職情報満載です。
泌尿器科医のライフスタイル
診療科としての幅の広さがありますので、様々なスタンスで働きやすいのが泌尿器科の特徴です。
泌尿器科は外科の一領域ですが、精巣捻転症などをのぞけば、比較的緊急手術が少ないことが外科領域にあって稀な診療科です。
泌尿器科は朝早くから夜遅くまでの勤務が必須という科でもありません。
泌尿器科医は、自分自身のライフスタイルは自分自身で決めやすいところがあります。
熱意を持って仕事に全力で打ち込むことも、また、私生活とのバランスを考えてゆとりを持った仕事スタイルを選ぶこともできる科のひとつです。
手術も長くて8-10時間程度で終わることから、他の外科系診療科に比べると、年齢を重ねても長く第一線で活躍しやすい点に魅力があると言えます。
最近ではロボット手術の導入で術者の身体的負担も軽減されているため、次々に出てくる新しい治療法やデバイスに置いて行かれなければ、外科医として長く活躍できると言えるでしょう。
泌尿器科医が転職する際に抑えたいポイント・知っておくべきこと
泌尿器科の多くは大学の医局から派遣されている体制が作られているのが現状です。
そのため、大学病院、公的病院、大規模な病院は医局からの派遣医師で常勤採用枠が埋められていることも多く、泌尿器科の求人は全体的に少なめです。
しかし、泌尿器科の特徴として、「科として院内にあったら助かるけど、無くても病院としては機能する」という点が挙げられます。つまり、ニーズがあっても潜在化していて求人として出てきていないケースが多いのです。
現在泌尿器科医がいない病院であっても、「いい先生がいれば泌尿器科を新設したい」と考えていることがあり、そういったニーズのある病院であれば、要望通りに働きやすい条件を整えて迎えてくれることもあります。
こういった傾向は、郊外や地方の一般病院や、勢力拡大中の急性期病院、不妊クリニック、在宅医療クリニックなどにおいて特に見られます。
また、泌尿器科は国内のロボット外科手術を牽引しており、稼働件数を稼ぐことができます。
今後手術支援ロボットを導入したい施設にとって、ロボット手術ができる医師のニーズは高いという現状があります。
泌尿器科は比較的新しい技術を積極的に取り入れていく性質のある科なので、高いレベルの新しい技術を身につけておくことが好条件の転職先に巡り合う秘訣です!
泌尿器科医の働き方
泌尿器科は多様な領域が合わさって成り立っているため、様々なな働き方が可能です。
夜間呼ばれる救急疾患もありますが、他の科に比べるとその件数は少なめ。必ずしも夜間待機をしなければならないわけでもありません。
勤務医であっても、ライフワークバランスを大切に働ける環境があります。
また、泌尿器科医を潜在的に求めている医療機関は多くあります。先生ご自身が将来どのような専門性を持つべきかを考え、その資格、スキルを取得可能な医療機関を選ぶことが大切です。
売りになるスキルをもった泌尿器科医の活躍の場は、今後ますます増えると予想されます。
泌尿器科医の給与・待遇
常勤の勤務医としての泌尿器科医の給料・年収は、他科の医師と基本的には変わりません。
しかし、やり方次第で高収入を得ることも可能な診療科です。
まず一般的に、他科と同じく、泌尿器科医の年収は年代が上がるごとに高くなります。また、東高西低で、地域によっても変わってきます。都市部に比べて地方の年収が高い傾向にあります。
地方での年収が高いのは、老齢化による透析や前立腺疾患など腎・泌尿器科の必要性が大きくなってきていることに起因しています。また、都市部に比べて地方の医師が不足していることも当然ひとつの要因になっています。
都市部にこだわらなければ、地方の病院への転職は年収アップにつながります。
泌尿器科は、産婦人科や心臓外科などのように夜間緊急時の待機人数をさほど多く確保しておく必要がありません。
そのため、定時で仕事を終えて夜間に寝当直バイトをするなどして稼ぎやすいという面はあるでしょう。先生おご都合、働き方をご自身でアレンジしながら働くには、アルバイトを織り交ぜて給与の調整をされることもオススメできます。
総じて言えば、卒後10-15年以上経過している泌尿器科専門医であれば、概ね年収1500-1800万円程度の給料は見込むことが可能です。
また、透析求人は比較的高額給与であるケースが多く、日給10万円を超える求人を見つけることは比較的容易です。常勤でも、年収2000万円程度の高額給与の求人も探すことは可能です。
その他、最近増えてきている在宅診療クリニックにおいても泌尿器科医の需要はあります。普段から高齢者医療を実践している泌尿器科医は多少の内科的知識を持ち合わせつつ、ちょっとした外科的処置にも抵抗がありません。
また、在宅医療を受けている患者の中には泌尿器トラブルを抱える人は非常に多いため、専門性を発揮することも可能です。
泌尿器科医師の転職事情のまとめ
泌尿器科医は医療が細分化されてきている中で、診断から治療、看取りまで、良性疾患から悪性腫瘍までと、その診療範囲が幅広いところが魅力の一つであり、転職においては武器にもなります。
ニーズが潜在化しているケースを掘り起こしてアプローチすることで、好条件で専門性を発揮しながら長く活躍できる医療機関に巡り合うことが可能になるでしょう。
また、高いレベルの新しい技術を身につけておくことが好条件・高収入の転職先に巡り合う秘訣です。今よりも好条件・高収入を望まれる先生は、是非医師紹介のコンサルタントへ相談をしてみましょう。
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当サイトの3名のライターを紹介します。
30代地方都市在住の現役麻酔科医です。転職会社を探していたところ怪しい情報が次々に出てきたため、自分と周囲の先生方が使った感想を記します。
現役の美容外科医。健康や予防医学などの講演活動や保護犬活動を行う。京都府立医科大学卒業。日本医師会認定産業医、日本抗加齢医学会所属。
新米医師転職コンサルで、以前は看護師向けの転職会社で勤務していた。看護師とは全く違う医師の世界に悪戦苦闘中。