進路に悩む若手医師は多い
若手医師の多くは「医師を目指した理由が曖昧」
大ベテランの先生方から、研修中の先生まで。先生方、なぜみなさんは医師を目指したのですか?
ご自身が病弱な時代に、当時担当した医師に憧れて…
過去に救えなかった家族の命を思い、世の中に同じような思いをする人を1人でも減らしたい…
他に多い理由は、ご家族に医療従事者(ほとんどは医師ですが)がいらっしゃるケース。
特に代々開業医という先生は、気づけば医師を目指すことが当たり前だったという方も多いですよね。
いずれにしても、医師になることは容易いことではないですから、夢や思いを現実にされた先生方には本当に尊敬の気持ちを持って止みません。
一般人代表として…医師という職業は非常に神聖なイメージがあり、命を救うという大きな使命感に駆られていらっしゃるものだ…というイメージは私自身もあります。
しかし私がコンサルタントを始めた頃、すごく意外に感じたこと。
それは思ったよりも明確な医師を目指した理由がある先生は、少ないという事実でした。
なぜ医師を目指したのか伺うと、意外と多いのは「成績が良かったから」「高校時代の先生(家族)に、お前なら目指せると言われたから」。
もちろん転職活動とは、何か思うところがあって活動を始めるものですから、それは色々なお悩みがあって当然です。
しかし転職活動をされる先生の中には、
「自分が医師という職業に合わないのではないか。」「医師を続けることに自信がない。」
「今後どのようなキャリアで進んでいけば良いものか、全く分からない。」
と、何か嫌なことではなく、根本的なご相談くださる先生も少なくないです。
ご自身がこれからの進むべき道、進みたい道が見えてこないと、本当に不安に感じますよね。
そしてこれからの進路に悩まれている先生は、20代後半~30代の先生が非常に多いのです。
若手医師は選択肢が多すぎる
大ベテランの先生方には、「これからのキャリアをどうしたらいいか」なんて話は、贅沢な悩みだとお感じでしょう。
ご自身の若い頃、そんなことに悩む暇もなかった!とおっしゃる先生も多くいらっしゃいます。
それはおっしゃる通りです。
でもそんな先生方にも少し聞いていただきたいのは…
2004年に始まった新医師臨床研修制度は、選択肢が増えたからこそ悩ましく感じる若手医師を増やしてしまった…そんな反面もあることです。
以前は出身大学の医局が主な研修場であり、病院を選ぶなんて考えたこともなかったですよね。
しかし現在は、全国津々浦々の病院の中から、自分の研修先を選べるようになってしまい急激に選択肢が増えてしまったのです。
地元に帰る?それとも都心に近いところで修行する?
大学病院、民間の総合病院、1,000床以上の病院、200床以下の地域密着病院など。
それに診療科をまたいで複数の研修を行い、1~2ヶ月のスパンで研修が行われる診療科もあります。
そんな目まぐるしい日々の変化の中で、若手医師が迷子になって取り残されてしまっています。
もちろん新医師研修制度により、本当にやりたいことが見つけられた先生も多いです。それも当初導入の目的でもありますから。
しかし転職したい背景に、「やりたいことが見つからない」という先生がいること、それが御本人のスキルや能力だけではないということを、是非様々な先生に知って頂きたいと思います。
転職のプロにもご相談ください
私たちコンサルタントは、そういった先生のお悩みを聞き少しずつでも前進できるように、一緒にこれからのキャリアを考えるのが仕事です。
ただ転職活動となると、就業先のお相手があって成立するもの。
面接いただく先生は、もちろん今まで豊富なご経験を積まれた先生方です。若手医師の透ける思いに「これだからゆとりは」と、感じられるかもしれません。
もちろん医療業界だけではない、この時代の流れもあります。必ずしも迷子になっている先生が、悪い医師ではないと思います。
本質的に良い人間性である先生を、一緒に選考していただけると嬉しいなと感じております。
「やりたいことがない」「医師を続ける自信がない」という先生。
そういった思いを持つのは、あなただけではないかもしれません。是非悩んだら、一度コンサルタントに相談してみてはいかがでしょうか?
これからの長いキャリアの中で、迷うことも回り道ではありませんので、どうぞご安心ください。
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30代地方都市在住の現役麻酔科医です。転職会社を探していたところ怪しい情報が次々に出てきたため、自分と周囲の先生方が使った感想を記します。
現役の美容外科医。健康や予防医学などの講演活動や保護犬活動を行う。京都府立医科大学卒業。日本医師会認定産業医、日本抗加齢医学会所属。
新米医師転職コンサルで、以前は看護師向けの転職会社で勤務していた。看護師とは全く違う医師の世界に悪戦苦闘中。